FP1級受検の足掛かりとして、現在FP2級の復習を行っています。FP2級の合格から時間が経過しているため、2級の内容の学習を進めていますが、知識があいまいな箇所がまだあります。
今回はFP6分野の中でも苦手意識のある「リスク分野」についてご紹介します
FP学習の基礎情報についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
リスク分野ってどんなところ?
FP2級の「リスク分野」では、主に生命保険・医療保険・損害保険といった保険に関する知識を学びます。
一見すると身近なテーマのように感じますが、実際に勉強を始めてみると、約款(保険の契約内容)や保険料のしくみ、さまざまな特約の種類など、覚えることがとても多くて驚くことでしょう。
たとえば「定期保険」と「終身保険」の違いや、「医療保険に付けられる特約」など、似た言葉も多くて混乱しやすい部分もあります。
さらに、「火災保険」「地震保険」「自動車保険」など損害保険の範囲も入ってくるため、広く浅くですが、重要なポイントはしっかり押さえるというバランスが難しいと感じています。
実際に勉強してみて感じたつまずきポイント
- 用語が似ていて混乱しやすい(例:定期保険 vs 終身保険)
- 法人の保険の取り扱いに混乱する
- 「絶対に解けると思った問題」で間違えることもある
課題を上げていくとで、自分がどこで踏み抜けているかが見えてきます。
間違えた箇所を暗記するのでなく、「なぜ、そうかのか?」と深掘りすることで知識としてしっかりと身についていきます。
つまずきポイントを詳しく解説すると下記のようになります。
用語が似ていて混乱しやすい
テキストに記載してある用語がとにかく類似しています。
例えば生命保険の基本タイプの種類だけでも定期保険に終身保険、養老保険に分かれており、基本タイプからさらに細かく種類が分かれています。
似たような内容でもそれぞれ保障内容が異なっています。内容の違いを理解する時もつまずきやすいポイントです。

自分自身が加入している生命保険等の内容は覚えていますか?
勉強も兼ねて確認してみるとよいですね。
法人の保険の取り扱いが難しい
法人の保険については個人の保険料とは取り扱いがかなり異なります。
保険益金(会社の利益として考える)するのか、損金(会社の支出として考える)にするのか?
また、従業員や会社自体に支払われた保険金の取り扱いはどうするのか?
なぜ、難しいのかと言えば、会社経営をしたこことがある・されている方は多くはいません。
自分が扱ったことのないため、混乱してしまうことがあります。
例えば法人の保険で扱う資産計上期間について以下の表がテキストや問題に出題されます。
きちんと理解していないと数字が逆になってしまったりします。
<最高解約返戻率ごとの資産計上期間>
最高解約返戻率 | 資産計上期間 | 同期間に支払った保険料の「資産計上額」の割合 | 同期間に支払った保険料の「損金算入方の割合 | 資産計上した保険料の取崩期間 |
50%以下 | なし | なし | 全額 | なし |
50%超70%以下 | 保険期間の4割相当の期間経過まで | 40% (前払保険料) | 60% | 保険期間の7.5割相当の期間経過後から保険期間終了まで |
70%超85%以下 | 同上 | 60% (前払保険料) | 40% | 同上 |
85%超(原則) | 保険期間開始から最高解約返礼率になるまでの期間等 | ①当初から10年前まで最高解約返礼率×90% ②11年目以降は最高解約返戻率×70% | 100%-左記の資産計上割合 | 解約返戻金が最も高い金額となる期間から保険期間終了まで |

初めて表をテキストで見た時は、ほとんど理解ができませんでした。
実際に手を動かして表を書いてみるとだんだんと違いが分かっていきます。
「絶対に解けると思った問題」で間違えることもある
上記のことを踏まえて、実際に問題を解いてみると、あれ?違ったということが、よくあります。
用語や数字が似ている箇所がたくさんあるため、曖昧なままでいるとそのようなこともあると思います。
間違えしまった問題はそのままにせず、テキストを読んで理解し、時間を空けてからもう一度、解いてみると理解が深まるでしょう。
こんな工夫で乗り越えてみよう
つまづきポイントを克服するには以下のような方法を試してみてはいかがでしょうか?
いつもの勉強法と異なるやり方で理解度が高まるはずです。
- 記憶するには、ノートよりも「テキスト音読」が早いと感じた
- 保険会社のホームページにあるイラスト資料を見てみるとビジュアルで覚えやすかった
- 試験問題を解きながら、「なぜその解答になるのか」を調べる
ノートよりも「テキスト音読」が早い
学習することを記憶するには、ノートにひたすら書くよりも「テキスト音読」が早いと考えます。
ノートを丁寧にまとめるよりも、短時間で練習問題で間違った箇所や覚えるのが難しい箇所を声に出して読み上げることで、記憶の定着が良くなりました。
もちろん書く方が良いと思う方は併用してみてはいかがでしょうか?
保険会社のホームページにあるイラスト資料で覚える
保険会社のホームページにあるイラスト資料をさらっと見るとビジュアルがよく覚えやすかったです。
文章だけではイメージしにくい保険の仕組みや保障内容も、図解で見るとスッと頭に入り、理解できることがあります。
例えば、終身保険と定期保険の違いを図で比較している資料や、医療保険の特約をイラストで説明しているページなどがとても役立ちました。
「読んで覚える」より「見て理解する」ことで、記憶の定着につながっていきます。
「なぜその解答になるのか」を調べる
練習問題を解きながら、「なぜその解答になるのか」を疑問点をもとに調べてみましょう。
単純にに正解・不正解では終わらせず、「なぜこの選択肢が間違っていて、なぜこれが正解なのか?」という点を都度確認するようにしましょう。
解説が曖昧な場合は、テキストや他の参考書を見比べて理解を深めます。手元に自信が信頼できる参考書を置いておくと、すぐに確認できて安心です。

もちろん、本番試験までの時間がない方は難しいかもしれません。
しかし、“ついで調べ”の習慣が、理解度をぐっと押し上げてくれます。
継続力を高める
勉強を一人だけでしないと決めず、SNSで勉強記録をしたり、同じように勉強している人の発信を読んだりして「続けてみよう!」と思える習慣作りが大切です。
すべてを勉強ノートに統一してまとめようとせず、学習アプリの利用もおすすめです。
通勤中やちょっとした待ち時間などのスキマ時間にも問題に触れるようにしてみましょう。
正答率も一目で分かるので苦手分野も明確になり、効率よく復習ができます。
勉強していると、どうしても「何でこの問題は解けないんだろう?」と難しく感じることがあります。
やっぱりできないからやめようかなと考えてしまうこともあると思います。
そんな時は勉強法を変えたり、時には一時的に中断するのも1つの方法です。
短期間だけ勉強から離れてリセットしてみてもよいでしょう。
充電期間を終えてコツコツと取り組んでいくことで、ある日、この問題分かる!という感覚が出てきます。
この「見えてくる感覚」がだんだんと勉強を楽しいと思えるひとつのポイントだと思います。
まとめ
今回のリスク分野は「知っておくと損はない知識」がつまっています。
忙しい中で勉強をしている方も多いと思います。
学んだわりに使う機会が少ない分野だからこそ、忘れやすい内容ですが、理解できるようになると楽しさも感じられるようになってきます。
この分野は、試験対策だけでなく、将来の備えや家族の安心を支えるための実用的な知識でもあります。
保険の見直しや加入時の判断に自信が持てるようになると、「学んでよかった」と思える瞬間がきっと来ます。
「思うように進まない」「覚えられない」と感じる日があっても、焦らず、自分のペースで続けることが何より大切です。
完璧を目指さなくてもいい、小さな積み重ねが知識を得た自信につながります。
これから、さらに過去問題を使って実戦的な復習に突入していく予定です。
同じようにFPの勉強をしている方、よろしければ勉強のことや工夫など、コメントやSNSで教えていただけたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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