こんな無駄使いありませんか?余裕のある暮らしに憧れた日々

お金とFPのこと
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お金の使いすぎ問題。当てはまる方は何人いらっしゃるでしょうか?
私は結婚・出産を経てようやくお金について真剣に考えるようになりました。思えば就職した当時は今から20数年前です。世間は不景気の中でしたが、自分の中ではその影響をあまり感じず、欲望のままお金を使っていました。過ぎたことは取り返せませんが、この記事を読んで、「あれ?私もしかして私はも使いずぎではないか?」とか「こんなにムダ使いする人もいるんだ」と笑いつつ、ご自身の家計管理について考えるきっかけになれば幸いです。

20代前半:無自覚の固定費地獄

とにかく、お金があればあるだけ使い、貯金したい気持ちだけはあるのに全くできない状況でした。ふりかって考えれば、かなり危険な家計管理でした。むしろ家計管理なんて言葉もなかったと思います。以下は私のお金遍歴です。失敗ばかりですが、それがあるから「今」があります。

とゆ
とゆ

お金を使いまくっていた私がFP2級を取得し、貯蓄体質になるなんて考えてもみませんでした。

生命保険と自動車ローンの落とし穴

今でこそ簿記やファイナンシャルプランナーの資格を取得し、お金の勉強をしていきながら知識を増やしていきました。ここまでの道のりはこれでもかという名の遠回りばかり。就職した20歳の時に貯蓄型の生命保険に加入し、7,000円の掛け金を支払い、通勤のために使用する車は新車で72回払いの頭金なしのフルローンで車両保険も全年齢扱いなので車にかかる費用はとても高額でした。

とゆ
とゆ

当時実家暮らしとはいえ、手取り12万円で半分以上は保険と車関係の支払いを占めていました。計画が無さすぎますね。

20代後半から30台前半:散財のピーク

20代前半は特にお金のことについて考えこともなく固定費が多いだけで実家暮らしのため家計がカツカツということも無かったです。しかし、以下の通り20代後半から30台前半にかけてのあまりにも無謀すぎる使い方をしていました。

使いすぎた遍歴
  • ボーナス払い前提の海外旅行
  • 被服費の増大
  • 宝飾品に目覚める
  • お料理教室に目覚める

ボーナス払い前提の海外旅行

25歳あたりで友人から海外旅行に行きたいお誘いを受け海外旅行に年に一度ペースで行くようになりました。フランス・イタリア・ドイツ・シンガポール・台湾など。日本と違う文化を知るとこができたので、もちろん自分の中で行ったことは後悔はありません。ただし、お金の使い方をもっとよく考えれば良かった思います。今は旅行も国内ですし、予算額を事前に確保していますが、当時はまだあるだけ使うスタンスで、行くならボーナス払いでいいやとか支払いはクレジットカードで分割で大丈夫とかと根拠の無い考えでした。

当時は海外へ行っても今よりも円の価値が高いうえ、現地に行けばテンションも上がり、好きなものを躊躇せず買い込んで後日クレジットカードの明細書を見て驚愕するパターンの繰り返していました。

被服費の雪だるま化

皆さんは仕事に着ていく服はどのようなものですか?スーツや制服や作業着でしょうか?それとも私服でしょうか?私の業種は完全に私服です。

よほど奇抜でなければ基本的にはOK。ただし少々お堅い業界なのでTPOを守る服という感じです。20歳で就職した際、母に「事務職なんだから人に不快感を与えない色がいいよ」というアドバイスのもと、基本色は白・黒・紺・茶という中学校の校則みたい忠実にその教えを守っていました。
ところがある日、おしゃれ大好きな友人に連れられた一つのアパレルショップに来店!そこで考えが一変。今まで着たこともない可愛いデザインと色味の洋服の数々にどハマりしてしました。
文字で表現するのが難しいですが、ロリーターファッションを3割くらい減にしたデザイン。

そこから完全にはそのショップの服が大好きになり、20代後半は給料の半分は洋服に消えていきました。もちろんボーナス払いは必須でした。お金を使っている自覚はあったのですが、今まで洋服にお金をかけていなかった分、好きな洋服にお金をかけることができるのは20代の今だけ!という謎の根拠と自信に満ち溢れていました。

当時は紙のスタンプカードを使用していて、3,000円以上の購入でスタンプ1個が押印され、20個貯まると1,000円引きになっていました。購入しまくっていたのでカードも累積15枚くらいになっていて・・・どれだけ使ったていたのでしょうか?

宝飾品に目覚める〜展示会マジック〜

私の職場は福利厚生が充実しており、平日の定時以降、提携団体の方々が訪問販売に来ることがあります。生命保険会社やメガネ屋さん、羽毛布団の販売など、多岐にわたりますが、そのような中でも一際目立つのが宝石販売店の展示です。ずらりと並べられる宝石の数々にうっとりする方もいましたが、値札を見ると驚愕。安くても1〜2万円で、平均すると10万円単位のものばかりです。

その場で購入することはなかったでのすが、相手も上手で「近日中にホテルで展示会があるのでよければどうぞ」と案内状を1枚渡され。矢継ぎ早に「お日にちとお時間はいつにしますか?時間は目安で大丈夫です」と。あれ?参加する前提になっていると、今なら分かりますが当時はそんなことに気づきもせず、セールス担当の方の軽快な話術とともに日時をあっさり答えていました。

友人と参加した展示会の会場は結婚式の披露宴会場並みの大きさで、様々なブランドの宝石店のブースで埋め尽くされていました。

受付すると来客1グループに対してコンシェルジュみたいな方がお付きについてくれます。
お客がちょっとでも興味を持った宝石に対して瞬時にアドバイスをし、品物の良さをしつこくない程度にさらりと説明します。そして、宝石トレイにキープという名目で取り置きを行います。

一連の流れはある意味職人技です。ある程度の品物が決まれば、その後は購入の値段交渉です。
この時点でおそらく一つ以上は購入しないといけない感覚に襲われます。値札はどう見ても20万円近いものばかり。

そこで登場するのが職場に訪問販売で来た担当者さんです。どうやら地区ごとに担当者が決まっているようです。担当さんも該当の宝石の良さを熟知しており、こちらの悩んでいる状況(もはや買う前提で、品物をどれにするか)をこれまた瞬時に判断し、電卓をたたき、出た結果を上司に確認し協議・決定した値段を伝えて客は購入する。
この値段の付け方が面白く、例えば20万の品物があっという間に16万円台になったりします。
物は本物ですが、消費者心理で言えばとても安くなったと考えます。
しかも分割で金利はかかりませんからと最後のひと押しで見事に購入です。私の場合はいくら安くしてもらっても元が高額なので一括で購入するはずもなく、結果ローンで支払うことになります。

ちなみに展示会は7月下旬から8月下旬もしくは12月下旬から1月上旬に行われます。皆さんはもうお分かりかもしれませんが、いわゆるボーナス支給月の直後になります。販売側の戦略がすごいと今なら分かります。

とゆ
とゆ

購入した回数はおそらく5回程度ですが、使った金額はおそらく100万円くらいです。ちなみに今でも友人の付き添いに展示会に行きますが手に取ることは一切なく、目の保養にするレベルです。

料理教室に150万円!?

全ての方が該当するとは思いませんが、自分磨きを言う名の行動を起こした方は少なからずいらっしゃと思います。エステやネイルの美容関係や趣味や資格の勉強など様々です。
私が行ったのは某大手料理教室に通うことでした。職場の先輩に何気なく誘われ、まずが無料体験から問うことで参加しました。実際の店舗に行ってみると大型ショッピングセンターの一角に全面ガラス張りの造り!外から内部が丸見えなんですが、これが戦略です。

キラキラと楽しそうに先生と生徒が調理を行なっており、先生の教え方も懇切丁寧で、少人数だから参加する生徒も質問もしやすい雰囲気でした。実際の出来上がりの料理も見栄えは抜群にオシャレ。私の心も見事に鷲掴みにされました(笑)

一通りの体験が終わると、加入コースの説明が行われ勧誘が行われます。しつこい勧誘ではありませんが、恐らくお断りすることができる方はごく少数だと思います。さまざまなコースと組み合わせも可能ですが、やはり1コースあたりの価格は安くても3万円台で、回数が多い場合には20万近くなることもあります。もちろん私はあっさり契約し、支払いは金利手数料無料の分割払いです。
パン作りのコースにしたのでが、その後どんどん楽しさにハマり5年間で総額150万くらい使いました。
しかも当時は実家からの車通勤でしたので職場から料理教室まで40分かかり、帰宅は1時間半もかかっていました。それでも通っている間は自分自身はとても楽しかったですし、今だに基本の作り方は覚えています。

料理教室を辞めた理由は妊娠が分かり、しかも妊娠後期は絶対安静だったためやむを得ず休会。
その後コロナ禍となったのとお金の勉強も始めたのが重なり退会しました。定期コースの回数はかなり残りがありましたが、そちらは返金処理をして返していただけました。

結婚・出産を経てお金の現実に向き合う

お金は大事と思っていても、20代前半から30代前半は底なしのような感覚で使っていました。貯金はしていてもそれをはるかに上回る支出額。30代前半でようやく一人暮らしを始めたので多少お金のことを気にしていましたが、それでも毎月赤字が続くこともありました。30代半ばで収入も手取りは25万くらいとなり、収支が同じくらいになりました。

結婚が決まってからの借金返済と見直し

収支がカツカツの生活の日々に転機が訪れたのは37歳の時です。今の主人と出会いとんとん拍子で結婚に至ることになりました。そこから一気にお金のことを真剣に考えました。まずは主人には言っていなかった100万円近くあった私のカードローンは結婚前に一括返済。お互いの給与明細書を見せ合い、借金の有無を確認し貯蓄額を伝えることにしました。

とゆ
とゆ

当時の貯蓄額は同い年の旦那さまの4分の1でした。思えばよく破談しなかったなと思います。

結婚後に主人に私の貯金額を聞いてどう感じたかを確認してみたところ、思っていたよりも貯金額が少なかったねと言われたのは当然のことでした。

結婚後の家計の見直し

結婚直後に家計管理は一任されました。すぐにインターネットで30代夫婦の平均家計を検索し、フルタイム共働きだったため少し余裕を持った予算とし、今まで家計簿もきちんとつけたこともなかったのでこちらも自分たちにあったやり方を模索。YouTubeで調べて手始めにオーソドックスな現金袋分け方法で行なうことにしました。
当時と異なり現在はほとんどキャッシュレス決済にしています。その方法はまた別の機会に紹介したいと思います。結婚当初はあくまでも支出の管理を行うのみとし、一カ月の家計を締めたら結果を旦那さまに報告する形式でした。当日の現金袋分けの予算は以下の通りです。
【結婚当初の袋分け支出一覧表】

項目金額
食費43,000円
日用品費20,000円
ガソリン代15,000円
お小遣い(二人分)※昼食分含む70,000円
美容・医療費5,000円
被服費10,000円
予備費10,000円

今、思うとかなりざっくりとした金額の管理だと思っています。でも当時はこれが最適化と自分では考えていました。ただ、結婚して収入は2馬力!ましてや新婚ホヤホヤなのでお家時間の充実のために外食もせず仲良く自炊・・・結果、新婚当初は自然と小幅ながら毎月黒字家計でした。
しかし、その後は、共働きの油断からか少しずつ赤字家計になっていきました。

出産後の家計の危機

38歳の時に幸運にも子どもに恵まれ、育児休業を取得。産休も合わせると2年半職場を離れることになりました。子どもが一歳まではありがたことに育児休業手当金が支給されます。

当たり前ですが一歳以降は給料は無しの無給です。我が家は約1年半1馬力の家計となりました。予想はしていたもののやっぱり赤字家計にに転落。こればかりは今はかかり時だから仕方ないと割り切り、仕事に復帰すれば解決すると考えていました。

それでも当時はコロナ禍の真っ只中。気がつけばインターネットとYouTubeでお金の内容を片っ端から拝聴する日々。赤字が続く家計でしたが、巣篭もり状況の世の中でしたので大きな支出はあまりなく、赤字があっても最小限にしようと意気込んでいました。

家計管理はあいからずの袋分け管理で会計簿も手書きのままで、書けたり書けなかったりが続きました。しかも当時は子どもも産まれたし、30代後半だから、これからどうしようかなという気持ちも少しずつ湧いていました。

不安な時に出会ったのがリベ大YouTubeです。今でも大好きなチャンネルです。
当時は裸のマッチョライオンが喋っている、怪しいな(笑)としか思っていませんでした。

仕事復帰!上手くいかない家計管理の現実

子どもの成長を感じ一番長い時間を一緒にいられた貴重な育児休業を終えていざ、仕事復帰したのですが、ここで落とし穴が発生。もともと職種柄、時短勤務を選択できることは困難でしたのでフルタイムでの復帰。子どもは当時2歳でおりしもイヤイヤ期。私も約2年間のブランクがあり、仕事に慣れるまでかなり時間がかかりました。

平日はどうしても疲れている時はスーパーの惣菜に手を出し、休日は週1ペースで外食。当然、食費は高騰し加えて復帰する際に時間のスケジュール管理を考えて時短家電をまとめて購入。これは必要経費だったと思いますが、やはり家計には痛手です。もう1つが家計の悩みの種だったのは保育料でした。3歳未満であったため毎月約4万円の保育料がかかっていました。赤字ではなくても自分が思った以上にお金が貯まらなく、内心とても焦っていました。
そんな状況であっても、奇跡的に子どもも授かったことだし、今後は持ち家の購入も検討していかないという考えが高まっていきました。

無料FP相談の落とし穴と自分で学ぶ大切さ

家が欲しいと考えがどんどん膨らんできたので、手始めに得意のインターネット検索を行い、出てくる出てくる住宅関係の情報や持ち家VS賃貸の内容などを読み漁っていました。

まさに情報の波に溺れるが如くです。そんな時にいよいよ家が欲しい気持ちが最高潮に高まり、某大手不動産サイトに登録。すぐさま連絡があり、一番に年齢や予算的に家の購入は大丈夫なのかを相談したところ、提携しているファイナンシャルプランナーに相談できますよと返答がありました。しかも無料!とくれば飛びつきます。

相談は直接対面する形式ではなく、ZOOM面談で行い、1回の相談は2時間程度で計4回ほど行いました。子どもが隣にいても自宅からなのでとても安心でした。

FPの方はとにかく笑顔で丁寧、事細かに我が家の家計状況を聞いて下さり、予算面の件も大丈夫とおっしゃってくれて私自身は一安心していました。

しかし、ここから状況が変わってきます。相談時の私の生命保険が40歳の更新型なので金額が高くなっています。見直ししましょうと提案です。

確かに当時は高いなと思っていました。自分は婦人科系の通院もあるから新規で契約は難しいのではないかと諦めていましたが、契約できるならラッキーと安易に考えていました。
もともと1つの保険で医療・介護・死亡保険となるものでしたが、提案されたのはそれぞれ分けて補償する保険。複数社の保険会社を提案され、自分で納得した上で契約しました。

あれ?前より保険料が高くなっている。金額のウエイトを占めていたのが大手生命保険会社のユニットリンクでした。毎月24,000円。もともと加入していた保険は17,000円でそれを解約し、新たに契約した保険が14,000円。減ってはいるけど、増えている。個人年金も15,000円かけていたので保険料だけでも53,000円。完全な保険貧乏に落ちいっていました。
これじゃ家は当然買えないですね。この後、さらにネットやYouTubeで情報を検索し、自分自身でもきちんと調べ、家族会議を経て最終的には家を購入しない選択を行いました。
契約していたユニットリンク保険も一年後には解約し、新規で契約した保険は掛け捨てだったのですがこちらも一部は解約を行いました。途中解約でしたので、掛け金に対しての返戻金はごくわずかでした。ここで、ようやくもっともっとお金に対して知識をつけなければと痛感する経験でした。

とゆ
とゆ

無料のFP相談は冷静に考えてみるととっても怖いですね。
でもカモネギとなっていたとしても、親身に相談に乗ってくれたことは感謝しています。あのやりとりがあって今、自分自身がお金の勉強ができています。
現在はリベ大YouTube経由でリベシティに加入し学んだことで、家計管理の見直しがだいぶ進んできました。

まとめ

ここまでの私のお金の関わり方の遍歴は言うまでもなく、使いすぎ・すざんな計画・知識の無さのオンパレードです。一歩間違えたらきっと取り返しのつかない状況になっていたことでしょう。

それでも失敗から学び少しずつ見直しと改善を進めてきました。なかでもやっぱり固定費の見直しは大きかったです。
例えば、我が家の通信費ですが、つい数年前まで夫婦二人ともスマホの通信会社は大手キャリアでした。二人で2万超える支出。手続きが面倒、きっと安定しない通信環境ではないかと疑っていました。しかし、いざ実行してみると思っていよりも変更手続きは簡単で、通信環境も従来と何ら変わりなく安定。サブブランドに変更したのち、私はさらに格安通信会社に変更したところ、通信費は二人で半額以下となりました。

お金に関する情報を知っているか知らないかで家計管理はだいぶ違ってきます。
世の中にはお金に関する情報で溢れています。
正しいか正しくないか、情報が自分たちにとって必要不可欠であるか否かの見極めはとても難しいです。
私もさまざまなお金の情報に一喜一憂しつつ学びを深めてきました。もちろん、まだまだ家計管理の道はなかば途中です。少しでもお金に関する不安が軽減すれば余裕をもった気持ちと生活ができるはずです。もっとそうなりたいと日々奮闘しています。
私自身も助けていただいたようにこのブログを通して少しでも誰かのお金に対する不安を軽減できたらと思います。
たくさん失敗しても、気づいた時が人生の分岐点です。浪費家だった私でも変われたように、今、お金で悩んでいる方もきっと今から変われます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

あわせて読みたい: ストレスをためずにできる!家計管理の3ステップ
まずは「見える化」→「固定費」→「特別費の積立」の順で整えると続きます。

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