はじめに

FP資格勉強の中でもタックスは「点が取りやすい分野」と言われています。
皆さんの得意分野はどれですか?
私自身は、FP2の資格勉強をする際に、タックス分野から取りかかりました。
前段階であるFP3級の資格勉強をした際は、テキストの最初から読み進めているだけでした。しかし、2級の勉強を始めるにあたり、テキストや問題を解こうと取り組み始めたところ「難しい」と強く感じました。3級であれば人によると思いますが、比較的短時間での勉強時間で済むかもしれません。合格率もFP3級でしたら、およそ7割から8割程度でしょう。
ただし、2級では近年、問題が難しくなっており、合格率も3割程度となっています。
FP2級の合格をするためには基礎を固め、応用に広げる学習が必要です。
今回は、FP2級をリベンジ合格した私が、6分野の中でも比較的得点源にしやすい「タックス分野」の勉強法について紹介します。
この記事を読むことで、タックスの「苦手」から一歩抜け出すヒントが見つかるはずです。
タックス分野が得点源になる理由
タックス分野が得点源になる理由について以下の3点があげられます。
仕組みが複雑・数字・計算・制度改正などが多々ある内容ですが、得意分野にすれば大きく合格へ近づくはずです。
- 出題範囲が毎年大きく変わらない
- 実生活と直結していて理解しやすい
- 法令・税制は「暗記+パターン理解」で突破できる
出題範囲が毎年大きく変わらない
FP資格勉強の内容は6つの分野で構成されています。
試験はライフプランニング・リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続事業承継の6分野から出題されま
幅広い試験範囲となっていますが、6分野の中でもタックス分野については、試験の出題範囲の内容が大きく変わりません。他の分野では内容が毎年異なるものもあるので、出題範囲が大きく変わらないタックス分野は得点源になりやすいと考えます。
実生活と直結しやすい
タックス分野は、いわゆる「税金」です。税金は私たちの身近な場所に関連するため、あまり拒否反応が少ない内容でしょう。
例えば、消費税や年末調整や確定申告などがあげられます。
また。タックス分野は他の5分野についても、関連する事項が多数あるため勉強を進めていくたびに、異なる分野について学んでいくことになります。
法令・税制は「暗記+パターン理解」で突破できる
出題範囲はあまり変更がないですが、法令や税制が毎年変わる分野でもあります。
数値等も変更があった場合は、王道ですが、暗記と出題されるパターンが一緒なので、変更箇所を当てはめておけば、突破しやすくなります。
FP2級でつまずきやすいタックス分野
受検される皆さんには比較的とりくみやすい分野としていますが、意外に苦手分野と思う方やつまずきやすい分野だと思う方もいらっしゃると思います。
以下に「代表的につまずくポイント」と「理由」「解決策」をまとめました。
ぜひ、苦手なかたは克服をしていただき、得意な方はうっかり点数をとりこぼさないようにしていただければと思います。
| つまずきポイント | 理由 | 解決策 |
| 所得区分 | 名前が似ている | 早見表や図にする |
| 控除の種類と適用条件 | 条件暗記の壁 | 出題頻度順に優先暗記 |
| 税額計算 | ステップが多い | 計算式の方を暗記 |
| 住民税の違い | 同じ税金に見える | 仕組みを比較で整理 |
つまずきポイント① 所得区分がややこしい(給与や事業や譲渡など)

まず、用語の名前がとても似ています。また、用語の内容にあてはまる条件が細かいこともあり、そこがつまずくポイントでもあります。
給与所得・事業所得・雑所得・一時所得・退職所得など名前は知っているけど中身が曖昧になりやすいのが所得区分です。
特に譲渡所得や事業所得は、普段なじみがないためイメージしづらい人が多いです。
克服するには、表や図を描いて確認し、資格的に覚えていくのも良いでしょう。
自分たちの生活に直結する部分は理解しやすいと思いますが、事業所得や譲渡所得はあまり身近なテーマではないので、きっと用語の部分で悩むこともあると思います。
つまずきポイント② 控除の種類と適用条件の壁

所得から差し引く控除については、10種類の控除があり、扱いが似たような用語もあるので、間違えやすいポイントとなっています。
ただし、たくさん種類があっても出題頻度が少ない箇所もあるので、試験に頻繁に出やすいものから学んでいくとよいでしょう。
例えば、FP2級では頻出テーマが決まっています。
- 社会保険料控除
- 配偶者控除
- 生命保険料控除
- 医療費控除
- 住宅ローン控除
このあたりを優先して押さえることで、効率的に得点につながります。
「山林所得」はほぼ試験にでない内容です。山を所有していない方はほとんどだと思いますから。
つまずきポイント③税額計算がめんどくさい

年末調整や確定申告などででる所得税等の金額の計算ですが、答えに辿り着くまでに多くの過程があります。
やり方に慣れてしまえば1番良いのですが、慣れない方にはかなりめんどくさい内容かと思われます。
オーソドックな解決策ですが、この部分については、なるべく多くの問題を解いて計算方法に慣れていくのが、ベストな近道となります。
つまずきポイント④住民税との違い

住民税と所得税の違いは似ていて区別が付きにくい内容となっています。どちらも税金で、どちらも所得にかかっています。控除の名前もにているので、違いが何か?となることも多いでしょう。
境界線が見えないままだと混乱する原因となります。
こちらも、表などで比較表をざっと書いてみて、視覚的に差別化するとより理解が深まります。以下のように所得税と住民税の比較表にしてみました。
文章化するよりも表にしてみた方が分かりやすいのでおすすめです。
| 項目 | 所得税 | 住民税 |
| 税金を納める先 | 国税 | 地方税(市区町村は都道府県) |
| 計算方式 | 超過累進課税 | 原則一律10%(市民税6%+県民税4%) |
| 課税されるタイミング | その年の所得に対して同年 | 前年の所得に対して翌年 |
| 控除額 | 控除額が多い(細かい) | 控除額は少なく、簡略化 |
| 申告の印象 | 細かく・難しい | シンプル |

文章化するよりも表にしてみた方が分かりやすいのでおすすめです。
苦手意識をなくす3つのコツ
苦手意識を少なくするコツということで、ここでは3つのコツをお伝えしようと思います。
タックス分野でつまずきやすい人は、次の3つを意識するだけで一気に理解しやすくなります。

出題頻度の高い順に覚える
繰り返しになりますが、幅広い知識が必要となるFP資格勉強の中でも、タックス分野は高得点が狙いやすい分野です。タックスは範囲が広いように見えて、毎回出るところが決まっている 分野です。
まず優先して覚えるべきは以下の5つになります。
- 給与所得
- 社会保険料控除
- 配偶者控除
- 生命保険控除
- 住宅ローン控除
上記、5つのテーマは必ず抑えておくべきポイントになります。
私たちの生活に直結する部分でもあるので知識の定着化しやすいと思います。
自分自身に置き換えて考えてテキストや問題を進めていくとよいでしょう。
計算式は「型」で覚える
つまずきポイントにもあったように、タックス分野では計算式がよく出されます。
例えていうので言うのであれば、所得税の税額を求める計算式です。
① 所得 - 所得控除 = 課税所得
② 課税所得 × 税率(累進税率) = 算出税額
③ 算出税額 - 税額控除 = 最終的な所得税額
「所得→控除→税率→税額控除」という毎回同じ手順に沿えば、数字が変わっても迷いません。誤りやすいのは、税率を所得にかけるのではなく、控除後の「課税所得」に税率をかけるというポイント。この流れを「型」で理解すると、計算問題が得点源に変わります。
実生活で考える
タックス分野は実生活に直結する分野です。
例えば保険料控除は自分の年末調整で申告する方が大半でしょう。
住宅ローン控除は自分が購入しなくても住宅購入した友人を例にあげたりして架空でも設定ができます。
医療費控除は自分や家族分の医療費を計算する練習をすることも可能です。実生活と結びつけると一気に記憶が定着しやすくなるでしょう。ぜひ、実践してみてください。
私のタックス分野の勉強ルーティン

私が、FP2級の勉強をする際の流れを紹介します。
目指せ1日3時間とか、過去問100問達成などは言いません。何事も継続力が大切です。細く長く続けることが大切です。
朝活で取り組む
もともと夜型人間でしたが、子どもを出産してからは、自分のおひとり様時間が欲しくて朝型にシフトしていきました。
朝は家族も起きてこない、仕事関係の連絡もこないなど集中して取り組むことができます。
いきなり1時間も早く起床するのは大変だと思うので、まずはいつもより15分早く起きてみてはいかがでしょうか?
スキマ時間の活用
練習問題は時間がある時はたくさん解きますが、仕事や家事や育児で時間の確保が難しい場合は、5分だけ問題を解くだったり、アプリ学習を行ったりなどとにかく継続することを意識していました。
今も、FP2級の勉強の復習を行っていますが、案外スキマ時間はあるものです。
皆さんも1日の中でのスキマ時間について見直してみてください。
過去問は最低3周は解く
得意分野だったタックス分野ですが、それでも正解・不正解にかかわらず過去問は最低3周は解いていました。3回以上問題に取り組めれば、知識の定着率もぐんと高くなります。
タックス分野は「理解+反復」で点が伸びる分野です。用語の区分が整理された瞬間に一気に学びの質が楽になるでしょう。
「覚えられない」ではなく「整理すれば覚えられる」に劇的に変わっていきます。
まとめ

タックス分野はFP2級の中でも安定した得点源となります。苦手意識は「知識の整理ができていないだけ」です。
- 出題頻度の高いテーマから覚える
- 計算は“型”で解く
- 実生活と結びつける
この3つで一気に理解が深まり、伸びやすい分野になります。
最初はテキストを読み、ある程度の暗記を行ったうえで、違いを比較し、変更が少ない出題形式や公式の決まっている型に沿うように学んでいけば解けるようになります。
FP勉強だけでなく、資格勉強を行う際の継続力は、当たり前ですが点数が伸びてくるとやはり勉強が楽しくなります。楽しくなると継続ができます。そのループが続けば、合格にグッと近づきます。
皆さんのタックス分野の勉強法のおすすめの方法があればぜひ、教えてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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